運転免許の取得は何歳から？種類ごとの年齢制限や取得方法を解説

運転免許証を持っていると、車やバイクの運転ができることはもちろん、手続きや契約時に身分証明書として使用することもできるなど様々なシーンで便利です。

では、車の免許は何歳から取得できるのでしょうか？これは法律で明確に定められており、免許の種類によって異なります。この記事では、免許を取得できる年齢やおすすめの取得タイミングについて詳しく解説します。

運転免許は何歳から取得できる？

運転免許は、その種類によって法律で取得できる年齢が定められています。最も一般的な車の免許である「普通自動車免許」から、バイク、特殊車両などそれぞれの免許の取得年齢を解説します。

普通自動車免許の取得年齢

「免許証」として多くの人がイメージするであろう普通自動車免許は、法律上「満18歳以上」から取得が可能です。誕生日を迎えれば18歳になる高校生も、普通自動車免許は取得が可能です。

準中型・中型・大型免許の取得年齢

普通自動車よりも大きな車両を運転する際に必要な運転免許と、その取得可能年齢は以下のとおりです。これらの免許は、仕事で用いる場合に取得することが多く、車両の大きさが大きくなるほど、取得の条件が厳しく設定されています。

原付・バイク（二輪）免許の取得年齢

バイク（二輪）免許は、免許経歴が必要なく、16歳から取得できます。16歳の誕生日を迎えれば高校1年生でも取得可能。その一方で、運転中に身体がむき出しになるため、高い安全意識が求められます。

特殊免許の年齢制限

特定の業務や目的で利用される特殊免許は、取得条件が異なります。

第二種免許の年齢制限

第二種免許とは、乗客を運ぶ営利目的の車両を運転する際に必要な免許です。タクシーやバスなどの運転手として働く場合に必須となります。（一方で、これまでに紹介してきたような客を乘せず公道を走行するための運転免許を第一種免許と呼びます。）第二種免許は、第一種免許よりも年齢制限や条件が厳しく設けられています。

道路交通法の一部を改正する法律等の施行により、令和4（西暦2022）年5月13日から、大型免許、中型免許、二種免許の受験資格が緩和されました。一定の教習を修了することにより、19歳以上で、かつ、普通免許等を受けていた期間が1年以上あれば受験することができます。

参考：受験資格 | 警視庁

車の免許は何歳で取得する？

警視庁の統計によると、令和5年の普通運転免許の新規交付件数は、年齢別で「19歳まで」が最も多く、次いで「20~24歳」が多いです。この年代での取得は、全体の約8割を占めています。この結果から分かるように、20歳前後の高校卒業〜大学生くらいのうちに免許を取得している人が多い傾向にあります。「社会人よりも時間の融通が効く」「夏休みや春休みなどまとまった休みがある」ことが要因と考えられます。

参考：運転免許統計 | 警視庁　運転免許統計（令和５年版）補足資料１ – 18 年齢別・種類別新規運転免許証交付件数（計）

車の免許取得には合宿免許がおすすめ！

「学生のうちに車の免許を取得したい」という人には、合宿免許がおすすめです。教習所で免許を取得する方法として、「通学」と「合宿免許」があります。通学は、自宅から近い教習所に通いながら免許取得を目指す方法です。一方、合宿免許は、自宅から離れた教習所に入校し、教習所指定の宿泊施設に滞在しながら約2週間かけて免許を取得する方法です。

短期間で効率的に取得できる

合宿免許の最大の魅力は、短期間で免許を取得できる点です。通常の通学型では、取得までに1～3か月ほどかかることが一般的ですが、合宿免許なら約2週間で完了することが可能です。教習所がスケジュールを管理してくれるため、無駄な待ち時間がなく、スムーズに進行します。

夏休みや春休みの長期休暇を利用して参加可能

学生なら、まとまった休みがある夏休みや春休みを活用して合宿免許に参加する人も多いです。また、普通自動車免許は18歳以上から取得可能なため、高校卒業後の休暇期間に参加する人もいます。
合宿免許を受け入れている教習所は全国にあるため、友だちと一緒に参加すれば旅行気分も味わえます。

学割・グループ割などの特典でお得

合宿免許には、学生を対象とした「学割」や、友人と一緒に参加することで適用される「グループ割」、早期申し込みの「早割」など、各種割引サービスが用意されています。これらを活用することにより、通学型免許よりも費用を抑えられる場合があります。

通学と合宿の詳しい違いについては「合宿免許とは？通学と何が違うの？メリットとデメリットを比較」も併せてご覧ください。

特殊免許も合宿免許で取得可能

教習所に通う人の中には、「仕事の都合で特殊な免許が必要になった」という方もいるのではないでしょうか？そういった方にも合宿免許はおすすめです。合宿免許を受け入れている教習所の中には、普通自動車免許だけでなく、仕事で使われるような大型免許やけん引、第二種免許を取得できるところもあります。会社と相談して、まとまった期間を確保できるのであれば、合宿免許で短期間・効率的に免許を取得しましょう。

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車の免許取得の年齢に関する注意点

では、車の免許を取得する際の年齢に関する注意点を2点説明します。

高校生でも車の免許は取得できる？

高校生でも18歳の誕生日を迎えていれば、普通自動車免許の取得が可能です。また、教習所によっては誕生日を迎える前（17歳の時点）での入校を認めている場合があります。教習の途中で取得する「仮免許」取得時には18歳になっている必要がありますが、仮免許取得前の「第一段階」と呼ばれる教習の際には、まだ18歳である必要がありません。そのため17歳でも入校が可能となります。教習所の対応にもよりますが、「18歳の誕生日の◯日前から入校可能」などの条件付きで、17歳からの入校を認めているケースがあります。「少しでも早く入校したい」「誕生日の早い友人と同じタイミングで教習を受けたい」といった希望がある人は、通う教習所の入校規則を調べてみると良いでしょう。

ただし、校則で免許の取得が禁止されていたり、条件付きで認められていたりと、学校によって対応は様々です。高校在学中に免許を取りたい方は、保護者とも相談の上、免許取得のタイミングを検討しましょう。

車の免許取得に年齢上限はある？

前述のとおり、普通自動車免許は18歳以上で取得ができます。他の運転免許も、それぞれの種類ごとに取得できる年齢が定められています。その一方で、取得年齢の上限は法律上定められていません。

運転できる技能があるかどうかは、適性検査や実技試験で判断されます。そのため、受験資格と合格基準を満たしていれば、年齢に関わらず免許を取得できます。20歳前後での取得が多い車の免許ですが、もちろん社会人で取得する人もいます。社会人向けの合宿免許については「合宿免許は学生だけじゃない！社会人の合宿免許」も併せてご覧ください。

注意点として、合宿免許の場合は、各教習所の合宿プランによって参加の上限年齢が定められていることがあります。また、延泊などの保証内容において、「◯歳以上は保証内容が異なります」といった制限が設けられていることがあるため、事前にプラン内容の確認が必要です。

また、取得の上限はありませんが、70歳以上の方が免許を更新する場合、更新手続きの前に「高齢者講習」を受けなければなりません。さらに、75歳以上になると認知機能検査も実施されます。

まとめ：車の免許取得の計画を立てるために

運転免許は、種類ごとに取得可能な年齢や運転経験などが定められています。普通自動車免許は18歳から取得可能なため、卒業を控えた高校生や、大学生の期間で取得をする人が多いです。

車の免許は、取得可能年齢を超えていれば何歳でも取得することができます。早めに取得することで、長期休暇を活用できたり、運転技術を若いうちから磨けたりとメリットがあります。「学生のうちに車の免許を取得したい」という人におすすめなのが、短期間で集中して学べる合宿免許です。お得かつ短期間で免許を取得できるので、通学よりも効率的に免許を取ることができます。

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