- 合宿免許の選び方
- 合宿免許のメリットについて
- 合宿免許のデメリットについて
- 合宿免許のスケジュール
- 実技と試験
合宿免許の最短合格率はどのくらい?延泊になることもあるの?
合宿免許での教習は、通常の通うタイプの教習と比べ、短期間で効率的に教習を受けることができま…
- #合宿免許
- #合宿免許プラン
COLUMN
免許の取得を考えている人の中には「合宿免許」という言葉は聞いたことはあるけれど、「具体的にはどういうものなのか分からない」「教習所に通学する場合と何が違うのだろうか」と思っている方もいるのではないでしょうか。
そんな疑問をお持ちに方のために、今回の記事では、合宿免許と通学の違い、それぞれのメリット、デメリットについて詳しく解説していきます。
教習所では、免許を取得するために、受講するべき教習の時限数が決められています。ATとMT、免許の種類の違いにより、必要となる時限数は異なりますが、その取得方法が合宿か通学かで、時限数が変動することはありません。
その時限数とは、以下のようになっています。
・学科教習:AT・MTともに第1段階10 時限、第2段階16 時限の計26時限
・技能教習:ATは第1段階12 時限、第2段階19 時限の計31時限 / MTでは第1段階15 時限、
第2段階19 時限の計34時限
加えて、1日に受講可能な技能教習の時限数は「第一段階・2時限まで、第二段階・3時限まで」と法令で定められています。
卒業までの流れは、以下の通りです。
・入校手続き(オリエンテーション)
・適性検査
・第1段階の教習
・修了検定
・仮免学科試験
・第2段階の教習
・卒業検定
適性検査とは、視力検査、色彩判別能力検査、聴力検査、運動能力検査、運転適性検査を総称した呼び方です。
普通車を運転するためには、両目で0.7以上、片目で0.3以上の視力が必要となります。
片目の視力が0.3未満であっても、もう片方の眼の視力が0.7以上である事に加えて、視野角度が左右合計で150度以上であれば、裸眼で運転することが可能です。
以上の条件を満たさない場合は、運転時に眼鏡やコンタクトなどの視力矯正器具の着用が義務付けられることになります。
合宿免許と通学の教習の最大の違いといえば、所要期間が挙げられるでしょう。また、費用も大きく異なります。
以下、詳しく解説していきます。
〇一般的な合宿免許の期間
・普通車ATの最短日数 → 14日間(13泊14日)
・普通車MTの最短日数 → 16日間(15泊16日)
〇合宿免許における、一日の教習スケジュール例
・6時45分 起床
・7時40分~8時40分 朝食
・8時40分~9時40分 予習、自由時間
・9時40分~12時40分 学科教習
・12時40分~13時40分 昼食
・13時40分~15時40分 技能教習
・15時40分~16時40分 休憩
・16時40分~17時40分 技能教習
・17時40分~19時40分 自由時間
・19時40分~ 夕食、自由時間
・22時 就寝
合宿免許と通学の費用の違いを比較してみましょう。
【合宿】
・AT車:21万円程度
・MT車:22万円程度
※教習費、宿泊費、食費(1日3食)、往復交通費、傷害保険などを含む
【通学】
・27~35万円程度
合宿免許の場合は、上述のように、ほとんどの料金が含まれる「パック料金制」になっています。しかし、その教習所によって異なる点があるため、注意して下さい。
選択するプランによっては、食事にかかる料金が含まれていなかったり、交通費が支給されなかったりします。
また、技能教習につまづいてしまうと、補講を受けることになったり、試験に不合格になってしまうと、再試験を受ける必要があったりしますが、料金がその都度かかるため、注意が必要です。
また、申し込み完了後、都合がつかなくなってしまい、参加を見合わせる場合には、キャンセル料金を支払う必要があります。申し込みをした教習所によってその仕組みは様々です。
事前に確認しておきましょう。
合宿免許と、通学のメリットとデメリットを、順番に解説していきます。
・合宿免許のメリット
合宿免許に参加するメリットは、第一に、免許取得までの期間が短くて済むことです。基本的には、約2週間しかかかりません。
さらに、泊まり込みのため、効率良く集中して教習を受けることができます。
そのスケジュールは、入学時に教習所が自動的に組んでくれる場合が多く、通学の時のように自ら予約をする必要はなく、予約が取れずにキャンセル待ちをする必要もありません。通学よりもスムーズに教習を受けることができるでしょう。
費用も、通学よりも安く済む場合がほとんどです。
多くの場合、再受講になってしまった教習や、再試験の追加料金もかかりません。
また、合宿免許は、仲の良い友人とグループで申し込むことで、非常に充実した時間を過ごすことができます。修学旅行のような雰囲気で、わいわいがやがやと楽しむことができるでしょう。
さらに、新たな出会いがあるのも合宿免許ならではのメリット。自分が育った土地とは遠く離れた土地で過ごしてきた、他の参加者達の楽しいエピソードを聞けるかもしれません。
このような仲間と切磋琢磨しながら、免許取得という共通の目的に向かうことで、モチベーションを高く維持したまま教習に望むことができるでしょう。
・合宿免許のデメリット
合宿免許の最大のデメリットは「まとまった時間が必要になる」ことです。
多少の自由時間があるとは言え、最低でも2週間は、自宅から離れた場所に拘束され、教習や試験に集中しなくてはなりません。社会人にとっては、仕事を約2週間も休むことは難しいのではないでしょうか。
サークル活動、学業、アルバイトなどで日常的に忙しい学生にとっても、2週間の休暇を取ることは難しい場合もあるでしょう。
また、短期集中型のカリキュラムであるがゆえに、自宅に車がなく、卒業後すぐに車を運転しない人は合宿免許で手に入れた知識や技術を忘れやすい、という点もデメリットかもしれません。
とはいえ、この点は、通学の場合でも同じです。一旦忘れてしまっても、車を購入後に少し運転の練習をすれば、すぐに思い出すことができるしょう。
・通学のメリット
通学で教習を受ける最大のメリットは、自分の好きな時に教習を受けることができるという点です。
学校やアルバイト、サークル活動などで多忙な学生や、仕事が忙しい社会人、毎日家事をしなければならない主婦などにはおすすめの方法かもしれません。
さらに、通学で教習を受ける際には、合宿免許ほど密な教習スケジュールではありませんが、「短期プラン」を選ぶこともできます。
その詳細は、教習所によっては様々ですが、教習のスケジュールは、基本的に教習所が組んでくれるため、通常の通学のように、自分で予約を取らなくてはならないストレスは生まれません。
通常の普通自動車AT免許ならば、16日程度で取得できます。その間、一日たりとも自宅を空ける必要はありません。
毎日継続してこなさなくてはならないタスクを抱えている人にとっては、おすすめの方法です。
・通学のデメリット
通学のデメリットは、自分の思うように予約が取れない可能性があることです。
特に、学生の夏休み、春休みなどの長期休暇の期間は、教習所の繁忙期にあたり、こうした時期には、次回の教習の予約がなかなか取れず、キャンセル待ちをしなくてはならない場合もあるかもしれません。
また、通学の場合は、自分の好きな時間にスケジュールを組むことができますが、予定を詰めすぎたことで、学校、仕事。家事などと、教習とのバランスが取れなくなり、心身ともに疲れが溜まってしまう可能性があります。
加えて、自由であるがゆえに、免許取得に向けたモチベーションの維持が難しいというデメリットもあるようです。
「気分が乗らなかった」という理由で教習に行かなくても、誰も自分を責めることはありません。損をしてしまうのは自分だけなのです。
一方、合宿免許であるならば、教習所側が事前にスケジュールを決めてくれているので、それを半ば強制的にこなすことになります。
多少のストレスもあるかもしれませんが、「免許取得」という同じ目的を持つ仲間が近くにいます。その存在もプラスに働いて、モチベーションを高く保つことができるでしょう。
合宿免許には様々なプランがあります。以下、そのカテゴリ―別に解説していきます。
〇宿泊施設のプラン
バスルームや、トイレが各部屋に付いている「ホテル、マンションタイプのプラン」は、他の人とさまざまなものを共用する必要がないため、人とものを共用する事が苦手な人には、おすすめです。
アメニティなど、共用する部分が比較的多い「寮・旅館タイプのプラン」の方が料金は安くなるでしょう。
また、相部屋、個室かによっても料金は変動します。
〇参加者に関するプラン
男性が苦手であり、同じ宿泊施設に滞在するのが不安な女性には「女性限定プラン」がおすすめです。
また、食事のボリュームが多く、格安に参加することができる「男性限定プラン」もあります。
〇食事に関するプラン
宿泊施設で食事が提供され、皆で一緒に食べる「食事つきプラン」で参加すれば、食事中に他の参加者と親睦を深めることができるでしょう。
宿泊施設で食事が提供されない代わりに、部屋に調理器具が完備されており、自分で食材を調達し、調理する「自炊プラン」もあります。相部屋で自炊プランを選択した場合も、皆で一緒に料理をすることで、親睦を深めるきっかけになるでしょう。
〇特典に関するプラン
教習所によっては、歓迎会や、観光ツアーなどのイベントを予定してくれているプランもあります。1人で合宿免許に参加したとしても、他の参加者と親睦を深めるきっかけになるでしょう。
以下、合宿免許に参加するための条件、持ち物について解説していきます。
【入校についての条件】
・年齢制限:バイクは16歳以上、普通免許は18歳以上、大型免許は21歳以上であること
・視力、聴力、身体能力に関する条件をクリアしていること
・支払いは事前に求められる場合が多い
【必要な持ち物について】
・身分証明書(初めて運転免許を取得する人)
(健康保険証、パスポート、写真付き住民基本台帳カードなど、外国人の方は在留カード)
マイナンバー通知カードは顔写真付きでないため、身分証明としての使用は原則認められていません。
顔写真がついているマイナンバーカードも、その管理が難しいという理由で、一部の教習所では、本人確認の際の利用を推奨していないため、事前に教習所に確認することをおすすめします。
〇住民票
・発行日が3カ月以内
・本籍地が記載されている
・マイナンバーの記載無し
・合宿免許利用者本人のみのデータが記載
以上の条件を満たした住民票の提出が必要となります。
また、既に他の免許を持っている人は、運転免許証が必要です。
IC免許証の場合は、本籍地が記載された住民票が必要となります。
・印鑑
朱肉で押すタイプの物に限ります。シャチハタは認められていません。
合宿免許を無事に卒業できたとしても、まだ免許を取得したわけではありません。住民票に記載がある住所地の運転免許試験場において、学科試験と適性検査を受け、合格する必要があります。
合宿免許卒業時に得られるものは、運転免許証ではなく「卒業証明書」です。卒業証明書を運転免許試験場に提出することで、技能試験が免除されることになります。
卒業証明書の有効期限は1年間で、期限が切れてしまうと、教習所に通い直さなくてはなりません。紛失した際は有効期限内であれば再発行が可能です。
合宿免許を卒業したら、せっかく覚えた知識を忘れない内に、なるべく早く運転免許試験場での学科試験を受けるようにしましょう。
合宿免許の日程を決める際は、運転免許試験場で学科試験を受けることを加味した上で、スケジューリングすることをおすすめします。
合宿免許に参加すれば、短期集中で格安に免許取得を目指すことができます。
しかし、2週間ほど自宅を離れ、遠方に滞在する必要があるため、まとまったお休みの取得が難しい人は、自宅近くの教習所に通った方が良い場合もあるかもしれません。
合宿免許と通学、それぞれにメリットとデメリットがあります。自分に合った免許取得のための方法を考えてみましょう。
平日 9:30~19:00 土日祝 10:00~18:00
0120-727-047