- 合宿免許のスケジュール
- 合宿免許の過ごし方
- 合宿免許の服装について
- 合宿免許の持ち物について
- 教習所に関して
- 免許に関して
- 実技と試験
合宿中は結構暇?合宿免許の自由時間
約2週間というあいだに、短期集中で免許取得を目指す合宿免許。「そのスケジュールには、毎日ぎ…
- #合宿免許
- #合宿免許プラン
- #持ち物
COLUMN
短期集中で免許を取得するために参加する合宿免許。
実は、合宿免許卒業=免許取得ではありません。
教習所を卒業した後、必要な手続きを行ってもって初めて、免許を手に入れることができるのです。
今回の記事では、合宿免許を卒業してからの流れと、必要な手続きについて解説していきます。
合宿免許に参加し、教習を受け、学科試験や技能検定に合格し、無事卒業に至る事ができたと同時に、免許を手にできると誤解している人も少なくないかもしれません。
しかし、教習所が担っているのは、合宿、通学に関わらず、「免許取得のためのサポート」という位置づけになっています。
ここからは、合宿免許卒業後に、受ける必要がある試験、行う必要がある手続きについて詳しく解説していきます。
合宿免許に参加し、約2週間に渡り定められた教習スケジュールをこなし、必要な試験に合格すると、晴れて教習所を卒業することができます。
しかし、その際に教習所から手渡されるものは、免許証ではなく、「卒業証明書」です。
運転免許証を手に入れるためには、自分の住民票に記載されている住所地のエリアにある、運転免許試験場において、学科試験と適性検査を受け、合格する必要があります。
それでは、卒業証明書の役割は何かというと、運転免許試験場にて、学科試験と適正検査を受ける際に「技能試験が免除される」というものなのです。
つまり、教習所とは、あくまでも、「免許交付を後押しするための機関」ということになります。
卒業証明書を所有している=車を運転できる、というわけではありません。ここを勘違いしてしまうと、重大な事故を起こしたり、厳しい処罰を受けてしまう危険性があるのです。
注意してください。
運転免許取得に関する教習所には、公認の教習所と、非公認の教習所の2種類が存在します。
同じ内容の教習を受けたとしても、所属していた教習所が公認なのか、非公認なのかで、卒業後の流れは異なります。
以下、教習所における、公認と非公認の違いについて、詳しく解説していきます。
・公認の教習所
公認の教習所は、公安委員会から指定済みの教習所であり、教習生に対して、定められた規定に則り、決められた時限数で、決められた内容を教えてくれる教習所のことです。
そのプロセスの最終段階である、卒業検定に合格することができれば、卒業証明書が授与されます。
卒業証明書を持っていることで、運転免許試験場での最終的な試験の1つ、「技能検定」が免除されることになるのです。
・非公認の教習所
非公認の教習所は、ひと言で言うと、「運転に関するトレーニングの場」です。
上述の公認の教習所のように、公安委員会によってカリキュラムが定められているということはなく、検定の類はありません。
そのため、非公認の教習所を利用した場合、仮免学科試験や、技能検定などは全て、その都度、運転免許試験場で受験する必要があるのです。
また、「特定届出自動車教習所」という位置づけの教習所も存在します。こちらも非公認の教習所です。教習所内での試験、検定に合格したとしても、免許交付のためには、さらに別の講習を受ける必要があります。
しかし、この講習は、特定届出自動車教習所において受講することが可能です。受講済みであれば、公認教習所を卒業した場合と同じ手続きをふむことで、免許証を取得することができます。
とはいえ、実際のところ、ほとんどの免許取得者は、公認の教習所において教習を受けており、合宿免許を取り扱っている教習所も公認のところがほとんどです。
以下、運転免許センターにおいて、免許証交付のために必要なものをご紹介していきます。
〇運転免許センターで必要な持ち物一覧
・住民票(本籍または国籍記載)
本籍の情報の記載が必須です。
・本人確認書類
健康保険証、マイナンバーカード、パスポート、在留カード、特別永住権証明書などです。
・運転免許証
二輪免許を取得済みの人は、運転免許試験場における学科試験が免除になるため、その証明として必要となります。
・写真2枚
縦3cm×横2.4cm、6カ月以内に撮影したものを用意して下さい。
運転免許試験場において、写真撮影の設備が無い可能性もあります。事前にどこかで撮影して用意した後、運転免許試験場に行きましょう。
・運転免許申請書
運転免許センターに設置されており、無料で手に入れることができます。
その場で必要事項を記入して下さい。
・ 筆記用具
学科試験では、マークシート方式を採用しています。
なるべくHBの鉛筆を用意して下さい。シャープペンだと、塗りつぶした際に薄くなってしまい、採点時に機械に認知されない危険性があります。
間違えた時に消せるよう、消しゴムも必須です。
・手数料
試験を受けたり、免許交付のための手数料です。
公認の教習所を卒業した人の場合、学科試験の受験料が1,750円、免許証交付のための手数料が2,050円必要となります。
・印鑑
シャチハタなどは認められていません。朱肉を使用して押印するタイプの印鑑を持って行きましょう。
・公認教習所の卒業証明書
これを持って行かないと、せっかく合宿免許を卒業したのに、実技試験を免除してもらうことができません。要注意です。
運転免許試験場において、学科試験、適性検査を受け、免許を取得するまでの流れを解説していきます。
①適性検査
まず、提出した書類が受理された後、適性検査を受けることになります。
ここでの適性検査とは、視力検査、聴力検査などの「車を運転するための身体能力についての検査」です。
視力検査においては、片目のみで検査した際に0.3以上、両目で検査した際は0.7以上の数値が基準となります。
片目の視力が0.3未満であった場合、もう一方の眼の視野が左右で150度以上である事も免許取得のための条件です。加えて、色彩識別検査も受けることになります。
これらの視力検査を受ける際は、眼鏡やコンタクトレンズなどの、視力矯正器具の使用が許可されていますが、視力矯正器具を用いた場合は、交付された免許証に、運転するための条件として「眼鏡等」という記載がされることになります。
その記載がある人は、運転する際に、眼鏡やコンタクトレンズなどの視力矯正器具の着用を義務付けられる事になるのです。
次に、聴力検査について。
10mの距離から90デシベルの音が聞こえているか、検査します。
普通自動車、二輪車、中型車、原動機付自転車などの運転では、補聴器の使用が認められているため、必要な人は忘れず持参して下さい。
さらに、運動能力、運転適性についての検査も行われます。
運動能力の検査とは「日常生活を送る上で支障があるかどうか」の検査です。
運転適性の検査とは、「自分の性格や、運転する際にどのようにその性格が影響するのか」についての検査となります。この検査の結果で、不合格にされ免許が交付されなくなってしまうという事はありません。「自分の運転する上でので性格のクセ」を知るために、正直に回答しましょう。
②学科試験
適性検査を受けた後は、学科試験を受けることになります。マークシート方式なので、鉛筆、消しゴムを用意して下さい。
合否については、受験後およそ1時間後に発表されます。
メインフロアの電光掲示板に、合格者の受験者番号が表示される場合が多いので、見逃すことの無いよう注意して下さい。
学科試験に不合格となってしまった場合は、再度受験しなくてはなりません。午前中に試験を受けて不合格になった場合は、そのまま続けて午後の部の試験を受け直すことができる場合もあります。しかし、各運転免許試験場によって異なる部分なので、必ず事前に確認しておきましょう。
当然の事ながら、再受験の際にも受験料は必要となります。試験当日は、念のため多めにお金を持っていきましょう。
③学科試験合格後の手続き
見事学科試験を合格することができれば、免許取得まではもう少しです。この後には、自分を試されるような、緊張する試験の類はありません。
試験合格後は、免許証に使用する写真の撮影、免許取得に伴う講習を受けます。
これらが終了したら、いよいよ免許証の交付です。
交付の際は、1人ずつ順番に呼ばれて個別に免許証を手渡されるため、当日の受験者が多い場合は、相応の時間が必要となる場合もあります。
学科試験、適性検査を含めた全行程にかかる時間は、当日の混み具合にもよりますが、約6~7時間ほど。
そのため、免許交付のために運転免許センターに行く場合、まるまる一日全ての時間を充てられるようスケジューリングする必要があるのです。
特に、夏休み、春休みなどの、「学生の長期休暇のタイミング」には混雑が予想されます。
当日焦ってしまうことの無いよう、事前に予定を立てておきましょう。
運転免許センターでの学科試験の問題は、教習所における学科試験と同様、〇✕形式で出題されます。
合格するための基準は90点以上です。基本的には教習所での試験と似たような、いわゆる「ひっかけ問題」が多いので、過去問をたくさん解いて、自分の間違いやすい問題を把握しておき、その問題文を深く読み込んでおきましょう。
また、教習所での試験と異なる点は、「イラスト問題が出題されること」「問題量が約2倍になっていること」です。
文章問題が90題、イラスト問題が5題という内訳で出題されます。配点は、文書問題が1点、イラスト問題が2点です。そのため、イラスト問題の出来が合格を大きく左右することになります。
イラスト問題は、解答のヒントがそのイラストの中に隠されているパターンが多いです。過去問の数をこなして、出題傾向を知っておきましょう。
教習所での学科試験の制限時間は30分であるのに対し、運転免許試験場での学科試験は50分と、長めに設定されているものの、問題数が多いため、試験範囲もその分広くなります。合格に至るためには、事前にしっかりと試験対策をしておき、本番での集中力を切らさないことが重要です。
運転免許証は、3年から5年に一度、免許証の有効期限までに更新する必要があります。
初回の更新時は、3年目に訪れ、初心者更新者講習を受講しなければなりません。
運転免許更新センターや、運転免許試験場、警察署などで更新することが可能です。
更新のタイミングは、更新すべき年の誕生日の前後1カ月間。
地域にもよりますが、更新月が近づくと、その旨を伝えるハガキが自宅に届くシステムになっています。
転居した場合は、忘れずに住所を更新しておきましょう。免許を失効した状態で運転してしまった場合、「無免許運転」という重大な違反を犯すことになってしまいます。
失効してしまっても、半年以内であれば、免許を再取得することはできますが、注意が必要です。
また、卒業証明書を受け取ったら、その後できるだけ早めに運転免許を取得することをおすすめします。
実際に合宿免許に参加した人の中には、「就職した先で車の運転をすることになるため、早急に免許が欲しい」という人もいれば、「直近で車を運転する予定は無いが、時間に余裕がある学生のうちに免許を取得しておきたかった」という人もいるでしょう。
しかし、非常に重要な注意点があります。
合宿免許卒業により発行された卒業証明書の有効期限は「1年間」です。
仮に、卒業証明書をどこかに失くしてしまった場合は、発行から1年以内であれば再発行してもらうことが可能となっています。
1年間とは、長いようで、あっという間です。
万が一、「あとで受ければいいか」と思って時を過ごしている内に、いつの間にか忙しくなってしまい「気付いたら有効期限が切れていた」という事態になってしまった場合、卒業証明書の効力は無くなります。
約2週間の貴重な時間とお金が無駄になってしまうのです。
もう一度、教習所で同じ内容の教習を受けなければなりません。これだけは避けたいところです。
また、有効期限の問題以前に、せっかく覚えた学科の知識が定着しているうちに運転免許センターで学科試験を受けた方が、合格率が高まるというメリットもあります。
以上の理由から、合宿免許に卒業したら、できるだけ早急に運転免許試験場に行き、必要な手続きをすることをおすすめします。
さらに、可能であれば、合宿免許を申し込む際に、運転免許センターでの最終の手続きをする日程も考えておきましょう。運転免許試験場での手続きは、基本的に平日しか受け付けていないからです。
「果たして合宿免許卒業後は、平日に予定の空きを作れる状況なのか」という部分を考慮した上で合宿免許に申し込みをした方が、安心して教習に臨むことができるでしょう。
一発試験とは、教習所を利用せず、運転免許センターで受講した後、試験を受け、免許を取得する方法です。
一発試験を利用すれば、教習所を再び利用することに比べると、大幅な時間とお金の節約になります。しかし、その難易度はかなり高いため、結果的に多くの人が一発で合格することはできません。
また、「一発試験」とは単なる呼び名です。一日のうちに免許を取得できる訳ではありません。
その流れとは、
①仮免許の学科試験、技能検定に合格し、仮免許を取得
②路上練習(1日2時間、計5日間)
普通免許取得後、3年以上が経過、もしくは二種免許を取得している人を指導者として助 手席に乗せ、運転の練習をします。(条件を満たせば知り合いでも可)
③学科試験に合格
④技能試験に合格
⑤特定教習、もしくは取得時講習を受ける
⑥免許交付
このようになっています。
④の技能試験の難易度が非常に高いです。不合格になり、何度も受験しているうちに、教習所を再度利用するよりも費用がかかってしまう危険性があります。じっくり考えてから行動を選択しましょう。
合宿免許を卒業したからと言って、免許を取得できるわけではありません。
緊張感の中で、集中して過ごした合宿免許を終えた時こそ、もう一度気を引き締め、運転免許試験場での、学科試験の合格に向かって頑張りましょう。
対策をしっかり行って、落ち着いて受験してください。
平日 9:30~19:00 土日祝 10:00~18:00
0120-727-047