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COLUMN
「修了検定」という言葉は聞いたことがあるけれど、実際のところ、「免許取得に向けてどの段階の試験なのだろうか」と分からない人もいるかもしれません。
そのような人の為に、今回の記事では、修了検定における「技能検定・学科試験」の内容やその対策、不合格になってしまった場合の流れについて解説してきます。
『修了検定』とは、路上教習に進む前に受ける試験の事を指します。教習所によっては『技能検定』とも呼ばれているようです。
修了検定に合格後、学科試験を受け、合格することができれば、仮免許を取得することができるのです。
この『学科試験』と『修了検定』を合わせて『仮免許試験』と呼びます。
一方、卒業検定とは、自動車教習所を卒業する際に行われる試験のこと。卒業検定は、技能試験のみが行われるのが、仮免許試験との大きな違いです。また、卒業検定は、路上と教習所内のコースの両方で行われる点も、仮免許試験とは異なっています。
修了検定とは、仮免許を取得するために、十分な運転技術が身に付いたかどうかを確認するための試験です。
ここからは、修了検定がどのような内容で行われるのか、詳しく解説していきます。
【試験の流れ】
試験中は、教官の指示に従って、定められたテストコースを他の受験者と交代で走行することになります。
教官が指示してくれるので、テストコースの内容を自分で暗記しておく必要はありません。
【採点方法】
減点方式を採用しています。100点満点のうち、70点以上取得することによって合格となります。
【チェックされる主な項目】
・坂道発進(上り坂で停止。その直後に発進)ができているか。
・指示された速度を遵守し、適宜減速することができているか。
・S字やクランクなどの、狭い道路でうまく運転できているか。
・スムーズに発進、停車、駐車をすることができているか。
【採点される範囲】
乗車の瞬間から下車する瞬間まで、すべてにおいてです。
苦手な項目が無事に終わったとしても、気を抜くことはできません。
また、修了検定の最中には、教習の時のように教官からアドバイスをもらうことはできません。
そのため、初めて自分ですべての判断を下し、運転をすることになるのです。
プレッシャーを感じるかもしれませんが、いつもの教習でやっていることを、いつもと同じようにやれば合格することができます。安心して検定に臨んで下さい。
修了検定の内容は、「みきわめの時の内容がさらに細かくなっただけ」の場合が多いです。みきわめで「良好」をもらっているのであれば、問題なく合格できる可能性が高いでしょう。
教習における第一段階では、教習所内に設営されたコースで受講することになり、第二段階では、路上に出て受講することになります。
修了検定では、このうちの「第1段階を修了したレベルの技能」の有無が試されることになります。路上教習に向けて、仮免許を取得するタイミングで受験することになるのです。
また、教習所によっては、修了検定と学科試験を合わせた「仮免許試験」をまる1日かけて受ける場合もあるようです。
以下、まる一日かけて仮免許試験を受ける場合のスケジュール例を紹介します。
指定された時間に教習所に行き、仮免許試験を受けるための受付を済ませます。
その後は、指定された教室などの場所で、受験番号や検定の流れ、当日走行するコースなどの説明を受け、視力検査、聴力検査などの検査を受けます。
受験番号がトップバッターでなければ、「自分の番号の1つ前の番号の受験者」が運転する車の後部座席に乗り、その人の運転が終わったら自分の検定の番になる、というケースが多いです。
後部座席に乗っているあいだに、コースやポイントの復習をしておきましょう。
ここで修了検定にさえ合格しておけば、たとえその後受験する学科試験に、不合格になってしまってとしても、「修了検定合格」の実績は残ります。後日、仮免許を取得するための学科試験から、再スタートすることができるのです。
1日かけて受験するケースでは、学科試験までの間に昼休憩を挟むことになります。
学科試験に向けて、最終確認をしておきましょう。
日本語の言葉の微妙なニュアンスを利用した、いわゆる「ひっかけ問題」が出題されるので、注意して問題文を読みこんで下さい。全部解答し終わった後に、見直しも忘れないようにしましょう。
実技試験と同じように、合格発表が行、無事に合格した人は、再度教室などに集められます。
教官から、第二段階の教習についての説明と、路上に出ることになる上で必要な心構えなどを聞かされます。
教習所によっても変わるかもしれませんが、その後、そのまま第二段階の先行学科を受けることになるでしょう。
基本的に、合宿免許と通学の場合で、修了検定の内容に違いはありません。
ただ、合宿免許の場合、短期集中での免許取得を目指しているため、教習や検定のスケジュールが事前に決められています。
そのため、検定に不合格になることが続き、指定の日数を超えてしまうと、延長料金が発生する場合があるので、注意が必要です。
合宿免許への参加を検討していて、延長料金が心配な人は、延長しても追加料金がかからない合宿免許のプランがないか、申し込む際に教習所に相談してみましょう。
修了検定にスムーズに合格するために、採点の際に教官からチェックされるポイントや、減点されてしまう行為、一発不合格になってしまう行為は、どういったものなのか、事前知識として把握しておきましょう。
以下、修了検定における、チェックされる主な項目と、その項目を怠った場合に減点される点数について紹介していきます。
〇安全装置について
・シートベルト着用→減点10点
・乗車時、降車時の措置(ドアの開閉、ミラー、操作器具の確認)→減点5点
・乗車姿勢の調整(体、足、手の位置)→減点5点
〇発進時について
・逆行(坂道発進の際に後退してしまうなど)→中程度の場合、減点20点。小程度の場合、減点10点
・スムーズな発進、アクセルの踏み方など→減点5点
〇速度維持について
・速度未達、速度超過→減点10点
〇安全確認について
・発進時、後退時、巻き込み防止、交差点、踏切、後方、降車時→減点10点
〇合図について
・発進合図、変更合図、右左折合図、ウインカーを戻す→減点5点
〇ブレーキについて
・カーブ前でのブレーキのタイミング、→危険な場合、減点20点。危険でない場合、減点10点
・エンジンブレーキ→減点5点
・クリープ時の速度調整→減点5点
〇ハンドル操作について
・ふらつき→大きくふらついた場合、減点20点
・急ハンドル→減点10点
〇車体感覚の把握について
・脱輪→減点20点
・接触→減点10点
・停止位置の前後のずれ→減点5点
・巻き込み→減点5点
〇進路変更について
・進路変更の有無、そのタイミング→減点5点
・交差点変更の有無、そのタイミング→減点5点
・左折時の大きなふくらみ→減点5点
〇直進について
・徐行指示遵守→減点20点
・進入禁止表示遵守→減点20点
・速度遵守→減点10点
・優先判断→減点10点
〇歩行者保護について
・泥跳ね運転→減点10点
〇踏切の通行、駐車について
・急ブレーキ→減点10点
・警音器の使用頻度→減点10点
・適切な車間距離→減点10点
・踏切内での変速→減点5点
・停車措置→減点5点
修了検定中に、以下の行為をした場合、その時点で不合格となります。
・発進不能(4回・信号・停止・発進)
・暴走
・通過不能(4回)
・大きな脱輪
・大きな接触
・右側通行(区分・追越し・はみ出し禁止・障害物)
・安全地帯等
・後車妨害
・指示違反
ここからは、修了検定において、不合格になりやすい人の特徴を解説していきます。
〇修了検定についての説明をあまり聞いていない人。
修了検定を受ける際には、通常の教習を受講する時とは異なるポイントがあるため、真剣に聞く必要があります。
〇挨拶、礼儀がなっていない人
教官に与える心証が悪くなってしまうことに加えて、その態度が運転に表れてしまうのです。
〇集合時間の日時を忘れてしまう人
そもそも試験を受けそびれてしまったり、当日急に思い出したりして、事前準備ができていないまま修了検定を受けることになると、不合格の可能性が高まってしまいます。
〇メンタルが繊細な人
緊張しやすく、本番に弱かったり、少しのミスでや落ち込みやすいと、普段の能力が発揮できずに不合格になってしまう可能性が高くなります。
〇体調管理ができない人
検定当日に体調を崩してしまうと、良いパフォーマンスを発揮することができません。あまりに体調が悪くなってしまうと、最悪の場合、検定そのものを受けられなくなってしまう危険性もあります。
ここからは、修了検定で合格するために、有効な対策を紹介していきます。
〇試験でチェックされる項目を把握しておくこと
どの項目が、どのくらいの減点対象になっているのか、把握することで、「ここだけは外せない」というポイントを押さえることができます。検定当日に緊張してしまったとしても、ポイントさえ押さえておけば、合格の可能性は高まるでしょう。
〇技能教習時のミスを分析し、具体的な原因を把握すること
技能教習の最中に、なんらかのミスがあったら、その都度、分析し対策を立てましょう。積極的に運転のプロである教官にアドバイスを求めることで、自分では気が付く事ができなかったポイントを掴むことができるかもしれません。
また、的確なアドバイスを教官から得るためには、教官とのコミュニケーションを普段から大事にしている必要があります。
教習開始時、終了時の挨拶や、感謝の言葉を忘れないようにしましょう。
仮免許試験に合格するためには、学科試験にも合格しなくてはなりません。
そのためには、標識や交通ルールなどをたくさん覚えておく必要があります。教習中に分からないところがあったら、その場で積極的に教官に質問しましょう。
加えて、学科試験で出題される問題は、日本語の言葉の意味の、微妙な違いを巧みに利用した、いわゆる「ひっかけ問題」が多いため、教習の予習、復習だけでなく、試験対策も必要になるのです。
合宿免許の場合、短期集中で免許取得を目指すために、密な教習スケジュールが組まれているものの、比較的たくさんの自由時間も用意されています。その時間を使い、他の参加者達と問題を出し合ったりして、スムーズな合格を目指しましょう。
もし、修了検定に不合格になってしまうと、不合格となった当日に、再試験や学科試験を受けることはできません。加えて、1時限以上の補講を受けなくてはならないのです。
どの部分の教習を補講として受けるべきかは定められていないため、教官と相談し、自分に必要な部分の補講を受けるようにしましょう。
また、再受験料が発生する可能性もあるため、注意が必要です。
さらに、合宿免許の場合は、修了検定に合格できるまで第2段階に進むことはできません。そのため、卒業日が延びてしまい、追加料金がかかってしまう危険性があります。
修了検定などにスムーズに合格する自信がない人は、追加料金を保証してくれるプランがある教習所もありますので、申し込みの際に確認して下さい。
合宿免許の場合、短期間取得がメリットの一つです。
期間内での合格を実現できるよう、修了検定にむけての準備をしっかり行うと共に、その後の学科試験の準備も含めて、念入りに予習、復習をしておきましょう。
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